利用者の権限(アクセス権限)

 利用者の権限(アクセス権限)とは

 利用者の権限とは、「法務ベース3」でできることを意味します。登録したデータを参照できる、そのデータを変更できる、新しいデータを加えることができる、不要になったデータを削除できる、集計した結果を印刷できる、自分のパスワードを変更できる、ユーザーIDを作ることができる、などを総称して利用者権限と呼んでいます。
 利用者権限は、その種類に応じて、以下の理由により制限されます。
 ① 事務所の運営に関わる情報は、企業機密として守られなければならない。
 ② スタッフの人事情報は、スタッフのプライバシーを守るため、必要な手続きをする者以外に、開示してはならない。
 ③ 依頼人の個人情報は、守秘義務に責任を負わない者から守られなければならない。
 ④ 故意または過失による誤った操作によりデータが破壊または消失する事態を避けなければならない。

 所長特別権限の委譲

 所長権限者は、会計情報を集計したり、スタッフの個人情報を追加・変更したり、できますが、これらは社会的な手続きのために必要な操作なので、会計責任者や労務責任者が保有すべきものです。そこで、所長権限者は、これらの権限を、「管理者」か「ユーザー」の誰かへ委譲することができます。
 なお、委譲しても所長権限者の権限は変わりません。また、いつでも、委譲した権限を削除することができます。具体的な方法についてはこちらを参照してください。

 所長権限と管理者権限のズレ

 データ操作について、所長権限より管理者権限のほうが強くなっています。具体的には、案件の削除、人物・団体の削除は、管理者のみができるようになっています。これは、必ずしもパソコンの操作に慣れていない所長権限者が、過ってデータを削除してしまわないようにするためです。
 パソコン操作に精通している所長権限者が、管理者権限も行使したい場合は、別に、管理者権限のユーザーIDを作成して、自ら、そのユーザーID でログインしてください。ただし、管理者権限のユーザーIDでログインしているときは、所長権限の操作をすることはできません。

 権限の種類と内容

 法務ベース3では、以下のような権限を設けています。

種類 データ操作 ユーザーIDの操作 特別権限
所長権限 参照・変更・作成・解除・印刷 管理者・ユーザー・ゲストの作成・削除 会計管理権限
スタッフ管理権限
領収書発行権限
特別権限の委譲
管理者 参照・変更・作成・解除・印刷・削除 ユーザー・ゲストの作成・削除 (無し)
ユーザー 参照・変更・作成・解除・印刷 ゲストの削除 (無し)
ゲスト 参照 (無し) (無し)

 「ユーザー」のユーザーID操作

 ユーザーIDの操作は「管理者」の専権事項ですが、事務所と関係性の薄い「ゲスト」による不正操作を発見したとき、直ぐに利用権限を停止できるようにするため、「ユーザー」にも「ゲスト」の登録削除権限が与えられています。具体的な方法はこちらを参照してください。